AI学習オプトアウト設定2026|主要8サービスの手順

両手のひらの上に浮かぶ「AI」の光の球

この記事は、2026年8月28日時点での各サービスの設定画面と既定値を整理したものです。
そもそもオプトアウトとは何か、という点から確認したい場合は、5段階に分けた解説記事がありますのでご参照ください。
→ オプトアウトとは|ChatGPTなどAIに学習させない設定と、オフでも残ること

設定画面の名前と場所は頻繁に変わります。
本記事に書いてある項目名が見当たらない場合は、変更されたと考えて設定画面全体を見渡してください。

先に結論だけ挙げると、既定値はサービスによって全く異なります。ChatGPTの個人向けプランは既定で学習に使われ、Claudeは選択するまで使われません。
そして法人向けプランは、ほとんどのサービスで既定から学習対象外です。

この記事でわかること

知りたいこと要点詳しくは
どのサービスが既定でオンかChatGPT、Gemini、Copilot、Perplexity、Grok、Adobe個人版はオン既定値の一覧
具体的な設定手順各サービスのメニュー名を画面の順に記載サービス別の手順
法人プランはどうかEnterprise系はほぼ全て学習対象外法人プラン
オフにすれば消えるのか保持期間があり、即座には消えない残るデータ
手順が確認できないサービスDeepSeek、Meta AIは公式手順を確認できず確認できなかったもの

既定値の一覧

個人向けプランで、会話が学習に使われる状態が既定かどうかを整理します。

サービス個人向けの既定設定の名前設定の場所
ChatGPT(Free/Plus/Pro)学習に使われるすべてのユーザー向けにモデルを改善する設定 > データコントロール
Claude(Free/Pro/Max)使われない(オプトイン方式)AIモデルの改善を支援する設定 > プライバシー
Gemini使われるGemini アプリ アクティビティ設定とヘルプ > アクティビティ
Copilot(個人向け)使われる会話アクティビティのトレーニングプロファイル > プライバシー
Perplexity(Free/Pro/Max)使われるAI data retentionアカウント設定 > Preferences
Grok(grok.com)使われるImprove the Model設定 > Data Controls
Adobe(個人アカウント)使われる製品改善のためのコンテンツ分析account.adobe.com/privacy
Canva(個人アカウント)公式資料に記載なしプライバシーコントロールの各項目アカウント > プライバシーコントロール

サービスごとの詳しい手順と、オフにしたあとの注意は、次の「サービス別の設定手順」に書いています。

主要7サービスの個人向けプランで、会話が学習に使われる既定値を並べた図(2026年8月28日時点)。ChatGPT、Gemini、Copilot、Perplexity、Grok、Adobeは使われる状態が既定で、Claudeだけが自分で選択するまで使われないオプトイン方式。あわせて、オフにしても残るものとして、保持期間、フィードバックとして送った内容、不正利用の監視、過去の会話の4つを示している。
「学習に使わない」と「データが消える」は別の話。設定名と既定値は変わるので、確認日を添えて読む。

そもそもAIの「学習」が何を指すのかは、AIの「学習」とは|5段階でわかる用語解説で解説しています。

Claudeだけが明示的なオプトイン方式です。
オプトイン方式は、利用者が自分で選択するまで、会話は学習に使われません。
他のサービスでは、何もしなければ使われる状態から始まるものがほとんどです。

サービス別の設定手順

2026年8月28日時点の日本語表示に合わせた手順です。

ChatGPT

プロファイル > 設定 > データコントロール > 「すべてのユーザー向けにモデルを改善する」をオフ

英語表示では「Improve the model for everyone」です。
オンにすると、会話がAIモデルの学習に使われます。
学習とは別に、無料版には広告のパーソナライズの設定もあります。広告の仕組みと消し方はChatGPTの広告の記事にまとめています。

オフにしても、これまでの会話が削除されるわけではありません。
削除したい場合は会話そのものを削除する操作が別に必要で、削除後30日以内に完全に消去されるとされています。

一時的に使いたい場合は「Temporary Chat」があります。
この機能で始めた会話は学習に使われず、30日後に自動的に削除されます。

Business(旧Team)、Enterprise、Eduの各プランと API は、既定で学習に使われません。
APIは最大30日間の保持があり、ゼロデータ保持(ZDR)のオプションも用意されています。

Claude

設定 > プライバシー > 「AIモデルの改善を支援する」のトグル

直接開く場合のURLは claude.ai/settings/data-privacy-controls です。
英語表示では「Help Improve our AI models」です。
直訳すると「私たちのAIモデルの改善に協力する」で、日本語表示の「AIモデルの改善を支援する」と同じ設定です。

このトグルをオンにした場合、データの保持期間は最長5年になります。
オンにしていない場合は30日です。

Incognitoチャットは、トグルがオンでも学習に使われません。
ただしフィードバックとして送信した内容は、トグルの状態にかかわらず最長5年保持されます。

Team、Enterprise、API、政府向け、教育機関向けの各プランは、そもそもこの仕組みの対象外です。

Gemini

パソコンの場合:
gemini.google.com > 「設定とヘルプ」 > 「アクティビティ」 > 上部の「オン」 > 「オフにする」または「オフにしてアクティビティを削除」

設定の名前は「Gemini アプリ アクティビティ」です。

オフにしても、今後のチャットは最長72時間保存されます。
安全性の確認やサービス提供のためとされています。

また、フィードバックを送信した会話は除外の対象になりません。
「良い」「悪い」の評価を押した会話は、オフにしていても残ります。

Google Workspaceの顧客データは、事前の許可なしに学習に使われないとされています。

Gemini APIについては扱いが分かれます。
無料枠は学習に使われ、有料枠は使われません。
ただし欧州経済領域、スイス、英国では無料枠でも有料版と同じ扱いとされています。

Copilot(個人向け)

copilot.com > プロファイルアイコン > プロファイル名 > 「プライバシー」 > 「会話アクティビティのトレーニング」と「音声会話のトレーニング」をオフ

音声とテキストが別項目になっている点に注意してください。

Microsoft 365 Copilot(法人向け)は、基盤となる大規模言語モデルの学習に一切使用されないと公式文書に繰り返し明記されています。

「Copilot 学習させない」と検索する場合、どのCopilotかで答えが変わります。
個人のMicrosoftアカウントで使う copilot.com やアプリは、上の手順でオフにします。
会社のアカウントで使う Microsoft 365 Copilot は、基盤となるモデルの学習に使われないとされているため、利用者が設定する項目はありません。

Perplexity

アカウント設定 > Preferences > 「AI data retention」をオフ

Free、Pro、Maxの各プランで既定は有効です。
Enterpriseプランは学習に使用されません。

Grok

grok.com の場合:
設定 > Data Controls > 「Improve the Model」のチェックを外す

X(旧Twitter)上で使うGrokは、別の設定です。
X側の 設定 > Privacy & Safety > Data sharing and personalization > Grok & Third-party Collaborators で設定します。

同じGrokでも入り口によって設定場所が違うため、両方を確認してください。

通常の会話は30日以内に削除されるとされています。
Private Chatは学習の対象外です。

Adobe

account.adobe.com/privacy > 「製品改善のためのコンテンツ分析」をオフ

個人アカウントは既定でオンです。
ビジネス版とチーム版のアカウントは、自動的にオプトアウトされた状態になっています。

Canva

ホーム > プロフィールアイコン > 「アカウント」 > 「プライバシーコントロール」 > 各項目の切り替えをオフ

直接開く場合のURLは canva.com/settings/privacy-preferences です(2026年9月23日に公式ヘルプで確認)。

Canvaの設定は、AIの改善に使うデータを2種類に分けています。
1つはデザインの中の文字やアップロードした画像などの「コンテンツ」、もう1つはレイアウトや色、フォントの使われ方、押したボタンといった「利用データ」です。
公式の説明では、どちらもプライバシー設定に沿う場合にだけAIの改善に使うとされています。

個人アカウントの既定値がオンかオフかは、公式資料に書かれていませんでした。
設定画面を開いて、自分のアカウントの状態を確かめてください。

切り替えにロックアイコンが付いている項目は、アカウントの種類によって変更できない設定です。

BusinessとEnterpriseのアカウントでは、この切り替えは無効になっています。
会社のコンテンツをAIの改善に使わない状態が固定されているという意味です。
管理者がオプトイン(使ってよいと選ぶ)できる機能は「近日提供」とされています。

Canva教育版も無効化されており、生徒のコンテンツはAIの改善に使われません。

英語表示の設定名と意味

英語表示で使っている場合の設定名と、その意味です。どれも、オンだと会話が学習に使われる設定です。

サービス英語表示の設定名日本語の意味(日本語表示)
ClaudeHelp Improve our AI modelsAIモデルの改善に協力する(AIモデルの改善を支援する)
ChatGPTImprove the model for everyoneすべての人のためにモデルを改善する(すべてのユーザー向けにモデルを改善する)
GrokImprove the Modelモデルを改善する
PerplexityAI data retentionAIのためのデータ保持

Perplexityの「AI data retention」は、名前は「データ保持」ですが、会話を学習に使うかどうかの切り替えです。

法人プランの扱い

個人向けと法人向けで、方針が大きく違います。

サービス法人プランの扱い
ChatGPTBusiness/Enterprise/Eduは既定で学習に使わない
ClaudeTeam/Enterprise/政府向け/教育機関向けは対象外
GeminiWorkspaceの顧客データは事前許可なしに使わない
CopilotMicrosoft 365 Copilotは基盤LLMの学習に一切使用しない
PerplexityEnterpriseは学習に使用されない
Adobeビジネス/チームは自動的にオプトアウト
CanvaBusiness/Enterpriseはコンテンツを学習に使わない(設定は無効で固定)

業務で使うなら、法人プランを契約するのが設定より確実です。
個人アカウントの設定は、利用者一人ひとりが自分でオフにする必要がありますが、法人プランは組織全体に一律で適用されます。

Canvaのように、法人向けでは設定そのものが表示されず、使わない状態に固定されているサービスもあります。設定が見当たらないときは、契約前に公式の説明でデータの扱いを確認してください。

オフにしても残るもの

「学習に使わない」と「データが消える」は別の話です。
確認できた範囲で、オフにしても残るものを挙げます。

1. 保持期間
Geminiはオフにしても今後のチャットを最長72時間保存します。
Claudeはトグルをオフにしていても30日、オンなら最長5年保持されます。
ChatGPTのAPIは最大30日です。

2. フィードバックとして送った内容
Geminiでは、評価を送信した会話は除外の対象になりません。
Claudeでは、フィードバックの内容がトグルの状態と無関係に最長5年保持されます。
「良い」「悪い」のボタンを押すことは、その会話を提供する行為だと考えたほうが正確です。

3. 不正利用の監視
多くのサービスが、規約違反の検知や安全性の確認のためにデータを保持すると規約に書いています。
学習利用のオプトアウトは、この監視まで止めるものではありません。

4. 過去の会話
設定をオフにするのは、それ以降の扱いを変える操作です。
過去に送った内容が遡って除外されるとは限りません。

確認できなかったもの

以下は、公式資料で明確な手順を確認できませんでした。
断定的に書くことを避けます。

DeepSeek
プライバシーポリシーには「the right to opt-out of using your Personal Data for training our models」と、オプトアウトの権利が明記されています。
ただし具体的な操作手順は確認できませんでした。
データは中国国内のサーバーで処理・保存されるとされています。

Meta AI
日本での提供は2025年11月から段階的に始まりました。
日本の居住者向けの公式なオプトアウト手順は確認できませんでした。
異議申し立て(objection)の仕組みは、欧州経済領域、英国、スイスの居住者向けに用意されているものです。

公的機関の資料

日本の公的機関が出している資料も挙げておきます。

  • 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」(2023年6月2日)
  • 情報処理推進機構(IPA)「セキュリティ担当者のための生成AIセキュリティ」(最終更新 2026年7月31日)
  • 総務省「生成AIはじめの一歩」

入力してよい情報の線引きは、設定の話とは別に組織で決めておく必要があります。
オプトアウトを設定しても、送信された内容がサービス提供者のサーバーを経由する事実は変わりません。
組織としての方針の立て方は、AI倫理・AIガバナンスとは|AIとどう付き合うかのルール作りで扱っています。

ニュースの読み方

オプトアウト関連の記事を読むときの問いを3つに絞ります。

1. どのプランの話か
個人向けと法人向けで既定値が正反対です。プラン名が書かれていない記事は、どちらの話か分かりません。

2. いつ時点の画面か
設定項目の名前と場所は変わります。日付のない手順記事は当てになりません。

3. 学習の話か、保存の話か
「学習に使わない」と「保存しない」は違います。混同した記事が多くあります。

筆者の受け止め

本記事を執筆するにあたって、筆者が使っている3つのサービスの設定を開きました。
ChatGPT、Gemini、Claudeです。オプトアウトの設定について、想定したものと違っていたサービスももいくつかあります。

ChatGPTは、学習に使う設定がオンのままでした。
オフにした記憶があったのですが、記憶違いだったか、どこかの時点で設定が戻っていたのかわかりません。
Claudeはそもそもオフのままでした。オプトイン方式であるため、何もしなければ使われない仕様です。

いちばん意外だったのは、オフにしても消えるわけではないという点でした。
Geminiはアクティビティをオフにしても、今後のチャットが最長72時間は保存されます。

オフにしたことで使い勝手が変わったかというと、ほとんど変わりませんでした。
Geminiだけは、過去のやり取りを踏まえた返答がされなくなったので、そこは少し不便です。
ただ、私の使い方では続きから話すことがあまりないため、許容しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 「Help Improve our AI models」とはどういう意味ですか? 日本語ではどう表示されますか?
A. 「AIモデルの改善に協力する」という意味です。Claudeの英語表示での設定の名前で、日本語表示では「AIモデルの改善を支援する」です。オンにすると会話が学習に使われ、保持期間は最長5年になります。オフなら学習に使われず、保持は30日です。設定 > プライバシーで切り替えます。

Q. 設定をオフにすれば、過去の会話も学習から除外されますか?
A. 設定の変更はそれ以降の扱いを変える操作です。過去に送信した内容が遡って除外されるとは限りません。過去の内容を消したい場合は、会話の削除操作が別に必要になります。

Q. 一番安全なのはどのサービスですか?
A. 個人向けプランで比べると、Claudeが唯一の明示的なオプトイン方式です。ただし業務利用であれば、サービスを問わず法人向けプランを契約するほうが確実です。ほとんどのサービスで法人プランは既定から学習対象外になっています。

Q. オフにすると機能が制限されますか?
A. 学習利用のオプトアウト自体で機能が減るという説明は、確認した範囲では見当たりませんでした。ただしGeminiでは、アクティビティをオフにすると過去のやり取りを参照した応答ができなくなる場合があります。

Q. APIを使う場合はどうなりますか?
A. OpenAIのAPIは既定で学習に使われず、最大30日保持されます。ゼロデータ保持のオプションもあります。Gemini APIは無料枠が学習に使われ、有料枠は使われません(欧州経済領域、スイス、英国では無料枠も有料版扱い)。

Q. フィードバックのボタンを押しても大丈夫ですか?
A. Geminiではフィードバックを送信した会話が除外の対象から外れ、Claudeではフィードバックの内容が最長5年保持されます。評価ボタンを押すことは、その会話を提供する行為だと考えたほうが実態に合っています。

Q. 会社で生成AIを使うとき、設定だけで足りますか?
A. 足りません。オプトアウトを設定しても、入力内容がサービス提供者のサーバーを経由することは変わりません。入力してよい情報の範囲を組織のルールとして決めておく必要があります。個人情報保護委員会やIPAが資料を公開しています。

Q. DeepSeekやMeta AIはどう設定すればいいですか?
A. この記事の確認時点で、日本の利用者向けの明確な手順を公式資料で確認できませんでした。DeepSeekはポリシー上オプトアウトの権利を明記していますが操作手順が不明です。手順が確認できないサービスに業務の情報を入力するのは避けるのが安全です。

Q. Canvaで作ったデザインは、AIの学習に使われますか?
A. Canvaは、プライバシー設定に沿う場合にだけ、デザインの内容をAIの改善に使うと説明しています。個人アカウントは「アカウント」>「プライバシーコントロール」で切り替えられます。BusinessとEnterprise、教育版は、使わない状態に固定されています(2026年9月23日時点の公式の説明)。

まとめ

生成AIサービスの学習オプトアウトは、既定値がサービスごとに正反対です。
ChatGPT、Gemini、Copilot、Perplexity、Grok、Adobeの個人向けは既定でオン、Claudeだけが明示的なオプトイン方式でした。

法人向けプランは、確認した範囲でほぼ全てが既定から学習対象外です。
業務で使うなら、一人ひとりに設定を徹底させるより、法人プランを契約するほうが確実です。

設定をオフにしても、データが即座に消えるわけではありません。
Geminiは最長72時間、Claudeは30日から最長5年の保持期間があり、フィードバックとして送った内容は除外されない場合があります。

DeepSeekとMeta AIについては、日本向けの明確な手順を確認できませんでした。

そして設定画面の名前と場所は変わります。
この記事の内容は2026年8月28日時点のものです。

動向は変わりますが、土台にある考え方は変わりません。
体系的に理解しておくと、新しいサービスを使うときにも自分で確認できるようになります。
→ オプトアウトとは|ChatGPTなどAIに学習させない設定と、オフでも残ること

設定を変えたあとに、何を入力するかの判断はこちらです。
→ 生成AIに入力してよい情報とだめな情報|設定だけでは防げないこと【2026年9月】

用語の全体像はこちらで確認できます。
→ 今さら聞けないAI用語30選|初心者でもニュースが読めるようになる意味と読み方

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参考

内容は2026年8月28日に以下の資料で確認しました。
プライバシー関連のヘルプページはURLが変わりやすいため、一部は提供元のトップを挙げています。

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