AI による概要とは|出典の確かめ方と、表示を消す方法はあるのか【2026年】

パズルの上にAIの文字があり虫眼鏡を通して見ている様子

Google検索の結果のいちばん上に表示される「AI による概要」は、複数のウェブページの情報をAIがまとめた文章です。
2024年8月に日本でも始まり、いまでは調べものをする多くの場面で目にするようになりました。

便利な一方で、Googleのヘルプ自身が「AI の回答には間違いが含まれている場合があります」と書いています。
まとめの文の後ろには出典のリンクが付いているので、気になったときは出典を開けば確かめられます。

本記事では、「AI による概要」が何をまとめたものか、出典リンクをどう見ればよいかを整理し、自分の検索3件で概要と出典を照らし合わせた記録を紹介します。
あわせて、「消したい」と思ったときにGoogleのヘルプで案内されている方法も説明します。

この記事でわかること

先に結論をまとめます。知りたい項目から読んでください。

知りたいこと結論詳しくは
「AI による概要」とは検索結果の上に出る、AIが複数のページの情報をまとめた文章。下に出典のリンクが付くAI による概要とは
どんな検索で出るかGoogleが「AIのまとめが役に立つ」と判断した検索だけ。すべての検索には出ないAI による概要とは
出典はどこを見るか文の後ろのサイト名と、右側の出典のカード。開いて同じことが書いてあるかを見る出典リンクの見方
実際に合っているのか自分の3件の検索で照らし合わせた結果3件で確かめた記録
食い違いが出やすいのは料金、日付、制度など、時期で変わる話食い違いが出やすい検索
消せるのかGoogleのヘルプでは無効にできない。代わりに「ウェブ」で絞り込むとリンクだけになる表示を消す方法
間違いを見つけたら概要の下の評価アイコンからGoogleに報告できる間違いを見つけたら

「AI による概要」とは

「AI による概要」は、検索した言葉に対して、AIが複数のウェブページの情報をまとめて、検索結果の上に表示する機能です。
英語の画面では「AI Overviews」と呼ばれています。

Googleは2024年8月16日に、日本を含む6か国で提供を始めると発表しました。
いまでは日本語の検索でも、多くの場面で目にするようになりました。

すべての検索に出るわけではない

Googleのヘルプによると、「AI による概要」が出るのは、生成AIが特に役に立つとGoogleのシステムが判断した検索です。
たとえば、いくつものページの情報をまとめて示すと早く答えにたどり着ける、という場合に表示されます。

同じ言葉でも、出るときと出ないときがあります。
AIによる概要が出ないからといって、その検索に答えがないわけではありません。

「AI モード」との違い

検索結果の上のタブには、「AI モード」という別の機能も並んでいます。
2025年9月9日に日本語での提供が始まったもので、AIと会話をしながら質問を重ねていくという使い方が可能です。
違いを簡単にまとめました。

AI による概要AI モード
どこに出るか普段の検索結果のいちばん上「AI モード」のタブを押した先
出るかどうかGoogleが役に立つと判断した検索だけ自分で開けば使える
向いている使い方要点を早くつかむ続けて質問する、比べる
出典のリンクあるある

Googleの開発者向けの説明では、2つは使っているモデルや仕組みが違うため、同じ質問でも答えや出典が違うことがあるとされています。
スマートフォンでは、「AI による概要」の下の「もっと見る」から、AIモードに移って質問を続けることもできます。

出典リンクの見方

「AI による概要」の文には、もとになったページへのリンクが付いています。
パソコンのブラウザで表示を確認したところ、出典は次の2か所に出ていました。

場所何が出ているか
文の後ろもとになったサイトの名前。「+1」「+2」と付いているのは、ほかにも出典があるという意味
右側出典のページのカード。「すべて表示」を押すと、出典の一覧が開く

スマートフォンでは表示方法が異なります。
2024年8月のGoogleの発表では、スマートフォンは右上のサイトのアイコンから出典を開く形と説明されていました。
画面の形は変わることがあるので、「文の近くにあるサイト名か、アイコンを押す」と覚えておくと迷わないでしょう。

開いたらどこを見るか

出典を開いたら、次の3点を見ます。

  1. 概要と同じことが書いてあるか:数字、日付、名前が同じか。ページ内検索(パソコンなら「Ctrl+F」、Macなら「command+F」)で数字を探すと早く見つかります
  2. いつの情報か:ページの日付。古い記事が出典になっていることがあります
  3. 誰が書いているか:公的機関、企業の公式ページ、個人のブログ。料金や制度は、できるだけ公式のページで確かめます

概要の1文に出典が付いていても、その出典に同じことが書いてあるとは限りません。
いくつかのページをまとめる途中で、別々の情報がつながったり条件が抜けたりすることがあるためです。
AIがもっともらしい誤りを出す仕組みは、用語の記事で詳しく書いています。

→ ハルシネーションとは|5段階でわかる用語解説
 AIが、事実と違う内容をもっともらしく出す理由と、確かめ方の基本です。

3件検索して概要と出典を照らし合わせた

私は元システムエンジニアで、いまはAI分野の記事を書く仕事をしています。

2026年11月3日、ふだん自分が調べる言葉で3回検索し、「AI による概要」の要点と、出典のページに書いてあることを照らし合わせました。

検索した言葉概要の要点出典で確かめた結果
部分日食 日本 次日本で次に日食が見られるのは2030年6月1日です。この日は北海道ほぼ全域で金環日食となり、本州など北海道以外の地域でも深い部分日食として観察できます。合っていた
神戸駅から四日市駅 最短ルート神戸駅から近鉄四日市駅への最短ルートは、新幹線を利用する約2時間15分〜2時間30分の経路です。合っていた
EV 補助金 2027経済産業省は、2027年1月1日以降に新車新規登録(初度登録)をする車両を対象に、CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)を2〜4割程度に減額します。合っていた

3件のうちすべて出典に同じことが書いてありました。
今回調べた内容は、出典で当たって確認を取れました。

食い違いが出やすい検索の型

「AI による概要」と出典が食い違いやすいのは、時期によって答えが変わる話です。
次の型の検索では、出典を開いて日付と条件まで確かめると安心です。

型例起きやすいずれ
料金・価格サービスの月額、手数料改定前の金額、税込と税抜、国ごとの価格が混ざる
日付・期限申し込みの締め切り、提供開始日去年の日付や、予定の段階の日付が残る
制度・補助金補助の対象、金額、期間終わった制度と、検討中の制度がつながって書かれる
数字の範囲「〇〇人が利用」「〇〇%」全体の数字と、一部の区分の数字が入れ替わる
同じ名前の別のもの同名のサービス、会社、法律別のものの説明が混ざる

どの型も、元の情報が複数あって時期や条件で分かれているのが共通点です。
いくつものページをまとめる仕組みにおいては、時期の違う情報が1つの文に入ることがあります。

確かめる順番

  1. 概要に書かれた、数字・日付・名前に印をつける気持ちで読む
  2. その文の後ろの出典を開き、同じ数字があるかをページ内検索で探す
  3. 料金や制度なら、公式のページ(提供元、省庁)でもう一度確かめる
「AI による概要」の出典を確かめる3つの手順の図。1、概要の数字・日付・名前に目を留める。2、その文の出典を開き、ページ内検索(パソコンならCtrl+F、Macならcommand+F)で同じ数字があるか、いつの情報かを見る。3、料金や制度なら、提供元や省庁の公式のページでもう一度確かめる。出典を開いたら、概要と同じことが書いてあるか、いつの情報か、誰が書いているかの3点を見る。料金、日付、制度のように時期で答えが変わる話ほど、食い違いやすい。
出典が付いていることと、出典に同じことが書いてあることは別です。

AIに何を入力してよいかとは別に、AIの答えをどこまで信じてよいかを決めておくと、調べものが速くなります。
入力の側の線引きは、別の記事で整理しています。

→ 生成AIに入力してよい情報とだめな情報|設定だけでは防げないこと【2026年9月】
 設定で防げることと、使う人が決めておくことを分けて書いています。

表示を消す方法はあるのか

Googleのヘルプによると、「AI による概要」は検索の機能の一部であるため、無効にすることはできないとしています。
そのうえで、AIのまとめを出さずにリンクだけを見たいときの方法として、「ウェブ」のフィルタが案内されています。

「ウェブ」で絞り込む

  1. いつもどおり検索する
  2. 検索窓の下に並ぶ「すべて」「画像」などのうち、「ウェブ」を選ぶ(見当たらないときは「もっと見る」の中)
  3. 「AI による概要」などのない、文字のリンクだけの結果になる

2026年10月24日にパソコンのブラウザで確かめたときは、「ウェブ」が表示されているものもあれば、「もっと見る」の中にあった場合もありました。検索窓の下に並ぶ項目の順番は、検索する用語によって変わるためです。
ヘルプの案内は、検索したあとに「ウェブ」を選ぶ方法です。いつも「ウェブ」で表示されるようにする設定は、ヘルプには書かれていません。

ヘルプにない方法について

インターネット上には、ブラウザの拡張機能や、検索のURLを書き換える設定で「AI による概要」を出さなくする方法も紹介されています。
これらはGoogleのヘルプに書かれた方法ではなく、Googleの仕様が変わると使えなくなることがあります。
本記事では、ヘルプに書かれている「ウェブ」の方法だけを紹介します。

なお、ヘルプにある「Labs」の設定(新しい機能の試験に参加するかどうか)は、試験中の機能に関するもので、「AI による概要」そのものを消す設定ではありません。

間違いを見つけたら

「AI による概要」の内容がおかしいと思ったら、Googleに報告できます。
ヘルプによると、手順は次のとおりです。

  1. 概要の下にある、高評価・低評価のアイコンを押す
  2. 低評価なら「問題を報告」を選び、当てはまる種類を選ぶ
  3. 何が違うのかを書く欄に、具体的に書いて送る

送った内容には、最近の検索の言葉と、その結果が含まれるとされています。
報告しても、すぐに表示が直るとは限りません。目の前の調べものは、出典と公式のページで確かめるのが先です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 「AI による概要」とは何ですか。

Google検索の結果のいちばん上に出る、AIが複数のウェブページの情報をまとめた文章です。文の後ろや右側に、もとになったページへのリンクが付いています。日本では2024年8月に提供が始まりました。

Q2. 「AI による概要」は消せますか。

Googleのヘルプでは、無効にすることはできないとされています。AIのまとめを出さずにリンクだけを見たいときは、検索したあとに「ウェブ」のフィルタを選びます。いつも「ウェブ」で表示する設定は、ヘルプには書かれていません。

Q3. 「AI による概要」は間違えることがありますか。

あります。Googleのヘルプにも「AI の回答には間違いが含まれている場合があります」と書かれています。料金、日付、制度のように時期で変わる話は、出典を開いて、日付と条件まで確かめてください。

Q4. 「AI モード」とは何が違いますか。

「AI による概要」は普段の検索結果の上に、Googleが役に立つと判断したときに出ます。「AI モード」はタブを押して開く機能で、AIと会話をしながら質問を重ねられます。仕組みが違うため、同じ質問でも答えや出典が違うことがあります。

Q5. 出典のリンクは、どこを見ればよいですか。

パソコンでは、文の後ろのサイト名と、右側の出典のカードです。スマートフォンでは、文の近くのサイト名やアイコンを押すと開きます。開いたら、概要と同じ数字や日付が書いてあるかを、ページ内検索で探すと早く確かめられます。

Q6. 出典を開かずに、概要だけを使ってもよいですか。

ちょっとした調べものなら、要点をつかむのに役立ちます。お金、健康、手続きにかかわることや、人に伝える内容は、出典と公式のページで確かめてから使ってください。

Q7. 自分のサイトが「AI による概要」に使われないようにできますか。

Googleの開発者向けの説明では、検索結果に表示する内容を制限する設定(nosnippet、data-nosnippet、max-snippet、noindex)が案内されています。ただし、これらは通常の検索結果の表示にもかかわる設定です。設定する前に、Google 検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」を確かめてください。

まとめ

「AI による概要」は、Google検索の結果のいちばん上に出る、AIが複数のページの情報をまとめた文章です。
Googleが役に立つと判断した検索だけに出て、文の後ろや右側に出典のリンクが付いています。

Googleのヘルプでは、無効にはできないとされています。
リンクだけを見たいときは、検索したあとに「ウェブ」で絞り込みます。

便利なまとめですが、間違いが含まれることがあります。
とくに料金、日付、制度のような時期で変わる話は、数字と日付に目を留めて、出典を開き、公式のページでもう一度確かめる。
この3つの手順を決めておけば、まとめの速さを活かしたまま、調べものの確かさを保てます。

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※この記事は2026年11月2日時点のGoogleのヘルプと画面に基づきます。表示のしかたや機能は変わることがあります。

参考

2026年11月2日に確認しました。

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